栃木建築社

<趣味>小さなコミュニケーション

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<趣味>小さなコミュニケーション

こんにちは。意匠設計部の竹澤です。

 

最近、歯の詰め物が取れてしまい久しぶりに歯医者さんに通っていました。

昨日も、今回の仕上げの歯垢除去をしに歯医者に行ったのですが、施術が終わりお会計を待っていると、

「竹澤さ~ん!」と会計を呼ぶ声がしたので声のする方に行ってみると、お会計ではなくTVの前で私を待つ歯科助手のおばさまがいました。

 

「この曲は心が洗われるから聞いていきなさい。」

 

といい、NHKで流れている小田和正を指さします。特にやることの無い私は「いい曲ですね」と素直に聞いていると、おもむろにおばさまが昔の思い出話を始めました。

昔、音楽をやっていたこと、バンドを組んで自宅の納屋で集まって練習していたこと。夜中に友達が差入れに来た事。音楽は今の自分を作ってきていること。

様々な話を聞きました。

なんとなく、昔を懐かしみ遠い目をしながら語るおばさまの話は、自分の話と娘さんの話を交えながら大体そんな話だったかと思います。

 

小田和正が終わり会計を済ませると、歯科助手のおばさまは私に歯磨きの仕方を教え、「今日は一緒に小田和正を聞いてくれたから」と歯ブラシをくれました。

歯ブラシは固すぎてはダメ。柔らかすぎてもダメ。これがいいのよ。と笑いながら渡してくれた歯ブラシは、市販されていないここでしか手に入らないオリジナルの商品とのことです。

 

コロナ禍で忘れてしまっていた、以前はありふれた小さなコミュニケーションに久しぶりに出会えたような気がしました。

リモートワークが増えて、不必要なコミュニケーションをとらなくなった今だから新鮮な気持ちになったのだと思います。

が、歯ブラシがダメになったらまたこの歯医者に来なくては。。。