栃木建築社

《くらしの知識》ひな人形

  • Staff blog
《くらしの知識》ひな人形

こんにちは。

経理課の小原です。

 

今日は、皆さんご存知の「ひな祭りの日」です。

3月3日は「上巳(じょうし)」または「桃の節句」と呼ばれ、

「ひな祭り」は、女の子の健やかな成長を願う行事ですね。

 

このひな祭りで飾られている「ひな人形」

もともとは

「人形(ひとがた)」とか「形代(かたしろ)」と呼ばれる

人の姿をかたどったものにけがれを移して難を逃れる、という

厄除けに由来しているのだそうです。

のちに、

ひな人形の主役は「お内裏様」と呼ばれる、高貴なご夫婦をあらわした人形になっていきました。

江戸時代の頃には、

華やかな衣装や段飾りをして美しく飾って祝うようになり、

明治以降になると、

一般家庭でも桃の節句にひな人形を飾ってお祝いをするようになったそうです。

 

と、こんなひな人形の由来について改めて知るきっかけは、

休日に友人と出かけた際に、

「真壁のひなまつり」というこの時期ならではのイベントに立ち寄ったことからでした。

町の有志の方々がそれぞれのご自宅や店先にひな人形を飾り、

町ぐるみで訪れた人を温かくもてなしてくださって、

雛飾りや登録有形文化財にもなるような建物など、

歴史ある街並みをのんびりと歩きながら

地元の方々と触れ合える心温まるイベントでした。

駐車場や道の案内、

人形の特徴や歴史的な話をしてくださったり、

甘酒やお茶を振舞ってくださったりと、

ほっこりとする素敵な時間になりました。

 

ひな人形は時代によって大きさや形が違ったり、

例えば呉服屋さんのひな人形は衣装が豪華で合ったり、

オリジナルで段飾りにはせずに宴会の席のように平たく人形を並べていたりと、

様々なひな人形を見させて戴きました。

歴史や伝統、おもてなしの心など、

大切なものを世代を超えて繋いでいることが感じられ、訪れた私たちを感動させてくれました。

また、ゆったりとした心温かい空間に訪れてみたいなぁと思います。

 

ひな人形は、

もともとは厄除けに由来していて子供たちの未来を祝福する

子供たちを守ってくれるお守りのような存在ですが、

大人も心動かされ、様々な思いや意味と歴史を重ねた

貴重なものだなぁと、しみじみと感じました。