栃木建築社

【住宅豆知識】災害に強いお家づくりの秘訣!

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【住宅豆知識】災害に強いお家づくりの秘訣!

1.災害が多いからこそ、こだわりたい!

 日本は地震や台風などの自然災害がとても発生しやすい国と言えます。

そんな災害大国だからこそ、マイホームを検討する際は「災害に対する備え」を慎重に検討したいですよね。

それでは、具体的にどんなことに注意したら良いか、4つのポイントに分けてご紹介したいと思います。


 2.災害に強いおうちづくりの4つのポイント

①地震の対策 「耐震等級」

 私達の身近な災害の一つでもある地震は、住宅に直接的に被害を及ぼす危険が最も高い災害です。

地震による被害を軽減するためには、より高い耐震性能を持った住宅を設計する必要があります。

住宅の耐震性能について、まず皆様に知っておいていただきたいのが、国の基準として定められている「耐震等級」という基準です。

等級は3段階にランク分けされていて、等級が上がるにつれて耐震性能が高いことを示します。

耐震等級1でも、震度6強~7の地震に耐えられる強度がありますが、度重なる地震によって徐々に耐震性が損なわれることがあるので、多くの住宅会社では耐震等級2~3を採用しています。

ちなみに最高等級の耐震等級3は避難所にも指定されている警察署や消防署と同等の耐震性能を持ちます。

弊社の標準仕様では、すべての住宅において耐震等級3の性能を満たすように構造計算し設計しております。


②火災の対策 「省令準耐火構造」

 木造の家は火に弱いイメージがありますが、実は一概にそうとは限りません。

木を燃やした時を思い出してみてください。

木がすべて燃え尽きるまでに、意外と時間がかかりませんでしたか?

これは木材の表面が燃えていても、木の表面に炭化層ができ内部まで燃え進みにくくなるからです。

簡単に言うと、太い柱ほど燃えるスピードが遅いということになります。

太い柱を適材適所に使用することで、万が一火災になってしまった際に、お家が倒壊するのを遅らせて安全に避難出来る時間を確保することが出来ます。

また、外壁材や壁紙なども「不燃材」と呼ばれる燃えにくい建材を使用することで、木造住宅でも燃えにくいお家を建てることが出来るのです。

さて、ここで「省令準耐火構造」という基準をご紹介します。

「外部からの延焼防止」「各室防火」「他室への延焼防止」などの各項目において一定の基準をすべて満たした建物が「省令準耐火構造」であると認定されます。

火災に強いかどうかの一つの判断基準になりますので、ぜひ覚えていただければと思います。


③強風の対策 「防犯ガラス」

 台風やゲリラ的豪雨などの際に心配なのが、強風により発生する被害です。

飛散物などがガラス窓にぶつかって割れ、破片による怪我の危険性があります。

そこで、1階のリビングの大きなサッシには「防災・防犯ガラス」を使用してみてはいかがでしょうか?

防犯ガラスとは、合成樹脂で作られた中間膜を2枚のガラスで挟み、圧着したガラスです。

非常に衝撃に強く、仮にガラスが割れてしまっても破片がほとんど飛び散らない仕組みになっております。

怪我の防止はもちろん、防犯対策にも役立ちます。


④停電の対策

 

災害時に家の電源を確保することは非常に大切なことです。

大規模な停電や給水停止、ライフラインがストップしてしまうことほど恐ろしいことはありませんよね。

このような問題の対策として、屋根に太陽光パネルを設置する方法があります。

災害時にも自宅の電源を太陽光により確保することができるのです。

近年、生活で消費するエネルギーを自宅で賄うことが出来る住宅がとても増えてきました。

太陽光パネルも一昔前と比べると価格も下がり、是非この機会に太陽光パネルをご検討してみてはいかがでしょうか?


 3.まとめ

 今回は「災害に強いお家づくり」というテーマで4つのポイントをご紹介させていただきました。

ぜひこれから新築をご検討する際にご参考いただければ幸いです。

今後予期できない災害が発生しても、皆様のマイホームが一番の避難所になるような、安心安全なおうちをこれからもご提案して行ければと思います。